メロンパン56
20歳学生のブログ。目指せ普通の日記。
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ばいばい、カン太。
 カンが死んだ。
 看取ってはやれなかった。



 忘れてしまうのは怖ろしい。 ゆえに書き留めておこうと思う。 
今日の日記を見て不愉快になられる方がいたら申し訳ない。 ここで書くことでもないが、他に書いておきたい場所もない。
それに、少し最後にお願いもある。 良ければ聞いて欲しい。




16年を共に暮らした雑種犬、カン太が死んだ。 老衰だった。



初めて会ったのは16年前である。 兄が友人だか誰かに貰って来た犬であった。 兄ちゃんが昼寝をしていた僕の顔の上にのっけた (当然すごく驚いた) のが、出会いである。
自分が、まだ小学校に入る前のことに、なるのか。 よく思い出せない。


兄はどんな子供でもそうするように、両親を説得した。 自分で面倒を見るから、と。
そして大半の子供がそうなるように、面倒のほとんどは両親の仕事になった。
パターンどうりだな、と母や父は笑ったものだ。

  
命名、カン太。 たしか、風のカンタロウ (そうゆう歌があった) からとったらしい。 
カンタロウ、では長いのでカン太。


いつのまにか、さらに略されてカンと呼ばれるようになった。


カンはあっという間に大きくなったように思う。 子犬であった頃のことはよく思い出せない。 
自分より大きく (僕はチビだった) 力も強くなられて、悔しかった。
だから、一人では散歩に行けなくなった。 その時期、僕がカンと散歩に行く時は、いつも二人と一匹だった。


僕の成長が追いついて、一人と一匹で歩くようになったのはいつだったか。よく覚えていない。
初めて一人で散歩に行った時は、緊張した。


兄と同じく、僕も面倒くさがりであったので、やはり面倒は両親が見ていた。
僕は、気が向けば散歩に行ったり遊んだりしたぐらいだろうか。 
そのくせ自分が寂しい時、落ち込んだ時にはカンのところへ行って、撫ぜさせてもらった。
今になって申し訳なく、ありがたく感じる。 




こうしてカンのことを書き綴っていると、なかなか書きたいことが多いのに驚く。16年とはけっこう長いのだったのだなあ、と他人事のようにぼんやり思ってしまう。





カンはここ最近ですっかり足が弱くなり、歩けなくなっていた。 それからは特に、もっと一緒に出かけてやれば良かったなどと、後悔することばかりだった。
弱ってからも、母が面倒を良く見てくれた。 僕は、たまにしか見てやれなかった。
忙しかった、と言っても言い訳になるだろう。 母とカンには、いくら詫びても足りない。
それにだいたい、うちの家族は皆して犬の面倒を見るのが下手だった。
つらい思いばかりさせたのではないか。


頼むからカンにとって楽しい思い出もあってくれ、とそう思う。






最後にあったのは、昨晩になる。 大学から戻り、調子を見に行った時だ。 その前が泊まりだったので、二日ぶりだった。


ひどくやせていた。 水をやっても飲まなかった。
悲しくなって長い間身体を撫でた。






今日は久しぶりの休日だった。 音楽を聴き、部屋の掃除をしていた。
今になって、何故そばに居てやらなかったのかと思う。

何故まだ大丈夫などと思っていたのか。






祖母が僕を呼び、カンの死を告げた。 買い物に行っている間に、死んでいたそうだ。



死に目に、あってやれなかった。 一人で死なせてしまった。
動かない身体を昨晩のように撫ぜた。 まだ冷たくも、硬くもなかったが。
ただ、もう暖かくはなかった。



祖母が箱に入れるよう言った。 そのままにしていては身体が固まってしまい、後で手足を折るはめになるらしい。
抱き上げて布団をしいたダンボールに入れた。 やはり窮屈そうで、また申し訳なく思った。


薄く目が開いているのに気づいて、閉じてやった。
死ぬまで意識があったのか。 一人で、苦しんで、死なせてしまったのか。





何人かカンを知る人が来て、カンのために天国へ行けるよう祈ってくれた。
カンも、誰かに祈ってもらえれば嬉しいかも知れない。




ああ、だから。 ものすごく身勝手なのだが。 僕の知り合いとかでここを見る人がいたら。
良ければちょっとだけうちのカン太のために祈ってくれ。 けっこういいヤツだったんだ。
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